914/6GTのレースでの活躍はいかに?

914/6GTはもともとドルトムントのハルポートVWポルシェ・ディーラーがグループ4レースのために製作したもので、1970年からウィリーとアレクサンダー・ノルテがステアリングを握ってドイツ国内レースに参加した。

当時の最高成績はヴェルナー・クリストマンによる、1971年のDARM(ドイツ自動車レース選手権)第12戦ディープホルツの2リッタークラスでの2位だった。1973年にポルシェ遣いとして知られたフランツ・コンラッドが入手、彼は1974年シーズンを914/6GTで戦い、ザンドフールトの2リッターGTレースでの3位入賞が最上位だった。
 
1975年に914/6GTは現役のレーシングカーとしてのキャリアを終え、その後の10年間はショールームに展示されていたという。その後エマニュエル・フォン・ケトラーが購入し、ワークススペックにリビルトしたが、1993年のニュルブルクリンク500kmクラシックレースにビョルン・ワルデガルドが参加するまで、本格的な競技に参加したことはなかった。翌年、1979年WRCチャンピオンは、有名な「ケルン-アールヴァイラー・ラリー」で総合2位に入賞、さらに1995年の同イベントではポルシェGTレーシングのカリスマ、オラフ・マンタイが優勝を遂げている。このクルマで活躍したポルシェの有名人がもうひとり、ユルゲン・バルトは1995年の「トゥール・オート」で2位に入っている。
 
ドミニクは1999年にこの914を購入し、同年の「オート・トゥール」での2位をはじめ、「ケルン-アールヴァイラー」での5位などの成績を残しているが、やはり最大の勝利は、最後の本格的イベントとなった2015年「AVDヒスト・モンテ」での優勝だろう。レプリカを製作したことによって、オリジナルの914/6GTは静かに眠りにつくことになるだろう。もちろん何らかのショーに展示されることはあるだろうが、ドミニクはもうこのクルマをスピードを競う真剣なイベントに出場させるつもりはないからだ。

編集翻訳:高平高輝 Transcreation: Koki TAKAHIRA Words & Photography: Robb Pritchard

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