11年で400台以上のポルシェを集めた人物とは?会社を訪ねてみて ②

驚愕のパラダイス見学ツアーはまだまだ続く。マンフレッドが特別なカラーのクルマを集めているのは一目瞭然だ。「これは964 RSクラブスポーツの中で唯一のライトグリーンです。ルビーストーンレッドの3.3ターボでシートも同色のレザーのものや、左ハンドルの3.6ターボで唯一のマリタイムブルーもあります。非常に特殊なクルマばかりですよ。私たちはユニークなクルマがないかと常に目を光らせています。オリジナルの1974年BB(ライナー・ブッフマン設立)レインボー911タルガもありますし、プロトタイプ2台に、スピードスターは現在7台あります」
 
貴重なお宝が次々に現れる。901に、1967年のソフトウィンドウのタルガS、1969 年のS T。356Aのパトロールカーをはじめとして、様々なタイプの警察車両が30台もある。GT3が好きな同行のカメラマンは、目の前に現れたGT2 RSについて聞かずにはいられなかった。

「ええ、これはロードカー仕様です。まだ手を付けたばかりですよ。といっても3000kmしか走っていません。2カ月乗っただけでガレージに仕舞い込まれていたので、主にクリーニングをして軽いレストアで済ませます」
 
次に待っていたのは最初の993ターボの広報車だ。『Auto Motor und Sport』誌の表紙を飾り、パンフレットやポスターにも使われたクルマである。そうかと思うと、こちらには最後の993ターボSと、アップグレードを施した最後から2番目の993ターボもある。968ターボS の広報車もあれば、1974年カレラ・ターボ3.0の広報車もある。これはフェリー・ポルシェのクルマで、世界最古の3.0ターボだといわれている(カレンダーを備えた唯一のポルシェでもある)。



1974年カレラ3は、イーストアフリカン・サファリラリーカーとアクロポリス・ラリーカーがある。また、1966年にアーヘン工科大学が実験的に製作したユニークな2.0もある。「これは私が去年スイスで買いました。86歳のご婦人が去年まで使っていたんですよ。実は3台造られました。スイスにある3台目はスポーツクーペで、見た目は一番いい。これは格好悪いけれど、空力的にさらに洗練された形を生み出すことが研究の目的でした。結局、量産には至りませんでしたが、それでよかったんでしょうね。このクルマはこのままにしておきたいと思っています。走行できるようにメカニカル面に手を入れるかもしれませんが、今のところ時間がありません」
 
マンフレッドは英国のポルシェスペシャリストとも協力している。「ニール・ベインブリッジと少し仕事をしたことがあります。最高のエンジンスペシャリストですよ。リー・マクステッド-ペイジとも時々仕事をします。二人は質の高さで大変な名声を築き上げており、どちらもひけを取りません。そこが最も重要な点です。彼らは何がオリジナルで何がオリジナルでないかに注意を払い、それに従って手を加えるのです」

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.) Transcreation: Kazuhiko ITO( Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Translation: Megumi KINOSHITA Words: Johnny Tipler Photography: Antony Fraser

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