世界有数のスキーリゾート地ででタイカン4Sを試乗

ポルシェ初の量産電気自動車であるタイカンは、ターボSとターボが2019年9月の発表時点でラインナップされていたが、10月には新たに4Sが加わった。雪が降り積もる12月のフィンランドで開催された、4Sの試乗会をレポートする。

ポルシェ初の量産電気自動車であるタイカンは、911とパナメーラのあいだに位置づけられるモデルだ。ボディサイズは、全長4963mm、全幅1966mm、全高1378mmと、パナメーラよりも全長は短く、全幅は広く、全高は低い。ディメンションはまさに911とパナメーラの間にあたるもので、シートポジションは911に非常に近く、重心高も低い、いうなれば4ドアスポーツカーだ。
 
ポルシェの商品展開といえば、ベースモデルがあって、高性能な「S」や「4S」、「ターボ」、「GTS」、「GT3」などの派生モデルが順を追って登場するのが常だが、タイカンの場合は、まず2019年9月に高性能な「ターボS」と「ターボ」が発表された。もちろんBEVなのだから、実際にターボチャージャーがついているわけではないが、ポジショニングをイメージしやすいことから内燃エンジンモデルと同じ名称を使っているという。
 
そして10月に追加されたのが「4S」である。ターボ系との違いは、まずバッテリーサイズだ。容量79.2kWhの1層構造のパフォーマンスバッテリー(PB)を標準装備する。ただし、オプションでターボ系と同じ 93.4kWhの2層構造のパフォーマンスバッテリープラス(PBP)を装備することも可能。このオプションバッテリーを搭載したPBP仕様では、WLTPモードで最大463kmと、タイカンのラインナップ中でもっとも足の長いモデルとなる。


 
それからモーターが異なる。フロントはターボ系と同様だが、リアは4S用の小型化されたモーターを搭載している。フロントとリアのアクスル上にそれぞれ1つずつ計2基の永久磁石同期モーターを搭載していること、リアアクスルには加速と最高速への要求を満たすために2段トランスミッションを搭載していることはターボ系と変わらない。
 
PB仕様車の定格出力は320kW ( 435PS)、ローンチコントロールによるオーバーブースト時には最大390kW(530PS)を発揮。一方、PBP仕様車では360kW(490PS)で、最大420kW (571PS)となる。0-100km/h加速は4.0 秒、最高速度は250km/h、PB仕様車の航続可能距離は最大407km、PBP仕様車は先述の463kmとなっている。ターボ系の定格出力は460kW(625PS)なので、その名に違わぬよう明確にパワー差がつけられている。
 

文:藤野太一 写真:ポルシェ Words: Taichi FUJINO Images: Porsche AG

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