ポルシェ928のインテリアデザインに携わった人物にインタビュー

Porsche AG

1970年、大学卒業と同時に23歳でポルシェに入社したハンス・カステン。ハンブルクで車体構造とデザインを専攻し、入社当初から 928 の開発に携わり、インテリアデザインを担当する。後にエクステリア部門に配属され、スタジオマネージャーのヴォルフガング・メビウスのアシスタント業務も行った。そんな彼に、928とのエピソードを聞いた。

「私がポルシェ・スタイリングで働き始めたのは 1970年8月のことでした。最初は当時担当責任者だったハンス・ブラウンの下でインテリアデザインを手がけ、それからまもなくポルシェ928の開発に従事することになりました。エッジの効いた 当時主流だったスタイルとは全く異なる外観にする方向に意思決定が成され、チーム一丸となってナチュラルでモダンな “さらなるポルシェらしさ” を追求していきました。私がまず取りかかったのは調節可能なシートやステアリングコラム、 インストルメントパネルに連なるセンターコンソールのデザインで、ハンス・ブラウンがデザインしたコックピットを中心とした インテリアを具現化することでした。

1973 年の終わりにはエクステリアデザイン部門に配属され、従来のモデルでは 見られなかったボディ一体型のバンパーの開発に取り組みました。最大の課題は、そのバンパーが当時アメリカに設定された非常に厳しい衝突基準をクリアできるかどうかでした。莫大な開発費と時間がかかりましたが、最終的には勇気ある解決策へ たどり着きました。928 のサクセスストーリーを支えたのは単なるデザイン力ではなく、エンジニアとデザイナーが共に協力し合いながら新しい方法を確立していくチーム力でした」

クラシックポルシェ編集部

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