クラシックポルシェだからこそ、 高画質、高品位の最新ドライブレコーダーを。│ケンウッド「DRV-MR745」

Photography: Ken TAKAYANAGI

ドライブレコーダーの映像が頻繁にニュースで流れる昨今。まさか愛車が事故に巻き込まれるなんて考えたくもないが、やはり気になる最近のドライブレコーダー事情。しかもポルシェオーナーだったら、当然ハイスペックモデルを求めたい。そこでフロント、リアの2カメラを搭載した高スペックドライブレコーダーのケンウッド最新モデルを、元男性ファッション誌の編集長の経歴を持つポルシェオーナー、前田陽一郎さんにオーナー視点でレポートしてもらった。

広島の知人から、2桁ナンバーの84年の930を譲り受けたのが4年前。当時7万4000kmだったオドメーターは現在10万5000kmを刻んでいる。数年前から911シリーズの個体価値が高騰し、かつては二束三文とも言えるような金額で取り引きされていた930シリーズもご多分に漏れずな現在だが、僕にとってポルシェは実用車、走ってナンボの優れた機械なので、一部の「もったいない」という声も気にせず、長距離移動から通勤にまでまさにアシとして使用している。以前所有していた96年の993が10年間で12万kmをほぼノートラブルで走ってくれた経験も、空冷時代のポルシェは適度に走らせていてあげたほうが調子がいい、というのが持論につながっている。


フロントガラスに装着してみても、ドライブレコーダーの大きさはドライビングフィールをまったく損なうことがない。
 
そうなると、気になるのはむしろ「保管」の状態よりも「使用」下の状況。日常的にコインパーキングにも路上駐車スペースにも当たり前に駐車しているが、ここで怖いのが当て逃げやイタズラ。幸い今まで一度もそんな目に遭ったことはないが、カーシェアリングやレンタカーが浸透するにつれて以前は当たり前だった"自分のクルマ"大切な所有物"という意識が、何となく希薄になりつつあり、それが予期せぬ事故や損傷に繋がるようで気になり始めている。先日も若いカップルがシェアリングカーの返却と思しきシチュエーションで、隣のクルマに不意(だろうと思う)にドアをぶつけているのを目にした。お互いの車両に傷がついたかどうかはわからないが、まさに見たくないものを見た、という瞬間だった。もちろん(自分の意思とは関係なく)高騰してしてしまったクルマへの妬っかみや嫌がらせも頭をよぎらないわけではない。
 
また、近頃話題のあおり運転や逆走問題など、自分では防ぎきれない不意の事故との遭遇も人ごとではないと思うようになりつつある。
 
ところが(これはクラシックカーを所有するすべてのオーナーさん共有の悩みだと思うが)クラシックカーの車両保険の加入は依然として金銭的にも制度的にもなかなかハードルが高い。なんとか僕も車両保険には加入しているが、正直なところ、古いクルマならではのプレミアムな価値を担保してくれるようなレベルではない。
 
とまあ、そんなことからここのところ気になっているのがドライブレコーダーだ。条件は案外明確で、①視野角が広いこと ②駐車状態の録画時間が可能な限り長いこと ③画質がいいこと ④コンパクトなこと⑤脱着が簡単なこと、の5つ。


2018年10月に発売され好評の「DRV-MR740」をさらにスペックアップした「DRV-MR745」。従来のF1.8のレンズとフルハイビジョン記録(1920×1080)に、リアがスモークガラスでも明るく撮影ができるスモークシースルー機能搭載、そしてさらにより広角なレンズを採用した。
 
今回お借りしたケンウッドの『DRV-MR745』は、およそこれら5つの条件をクリアしてくれていた。
 
まず条件の①②は、事故やイタズラに対してなるだけ広範囲で長い時間を記録したいということからだが、フロントカメラで水平122°垂直63°対角150°というのは業界でもトップクラスのワイドな部類だそうで、今回の取り付け位置だと、サイドのウインカーランプ近くまで写してくれる。さらに電源オフ状態で24時間の撮影が可能な上に、動体感知による撮影もしてくれるので、やむなく長時間駐車をしなければならない時には嬉しい性能だ。


広視野角レンズは「水平122°垂直63°対角150°」の広角レンズを使用。片側2車線の交差点でも、対向車はもとより、両サイドの歩道を歩く歩行者、左右から侵入するクルマも的確にとらえる。そして何といっても、ビデオカメラの品質の極めてきたJVCケンウッドの技術は、画像品位や解像度がただ高いだけでなく、描写の美しさをも実感できる。
 
条件の③に関しては、監視のためというより、ドライブや仲間とのツーリング時に、記録用としても使えるクオリティが欲しくて。車載カメラを設置して撮影すればいいとは言え、案外残しておきたいシチュエーションは不意にやってくるもので、普段から設置しているドライブレコーダーが、車載カメラ代わりになってくれたら、それに越したことはない。銀座の街を走ってみたが、空が白飛びすることもなく、かといって日陰が黒つぶれすることもない。解像度もさることながら、色表現もしっかりと映っていた。さすがに画質に定評があるだけはある。付属のMicroSDカードが32GBとなったことからも、レジャーの記録媒体としても使えそうだ。
 
④は言わずもがな、ただでさえコンパクトな室内に大型機器はなるだけ設置したくない!という理由から。『DRV-MR745』のリアカメラはかなりコンパクトだが、撮影の際にカメラマンがリアシートに乗り込んだら、見事に頭に刺さっていた(笑)。まあ、いくら日常使いとはいえ、リアシートに人を乗せるのは相当"エマージェンシー"な状況だろうが(笑)。⑤の理由は、だからエマージェンシーな状況の際には簡単に着脱したい、ということで。



リアに取り付けてみても、視界やインテリアを損うことはない。リアにはスモーク処理が施されているクルマも多いが、スモークシースルー機能をONにしてみると、日中でもスモークガラスではない時同様に鮮明に、そして日陰や夜間でも、まったく遜色なく映る。スモークガラスの有無や濃さに合わせて「濃い」「薄い」「なし」と3種類から設定が可能。
 
何度も触れているように、僕はこの930を日常のアシとして愛用しているが、特に夏の室内温度の上昇を少しでも抑えるために、(あんまり好みではないものの)ライトスモークシートをリアガラス面に貼っている。追記ながらこの『DRV-MR745』は光を補正もしてくれるようで、スモークシートの有無がおよそ気にならないほどに明るく写してくれていた。



「DRV-MR745」付属のMicroSDカードは、従来機種では16GBだったが、大容量の32GBになり、その分長時間の映像記録の保存が可能になった。また車載電源ケーブル(別売り)を使用すれば、最長24時間の衝撃およびレンズ範囲内の動体の監視が可能。スタンドアローン型/前後撮影対応2カメラドライブレコーダーフルハイビジョン/2.7V型 microSDHCカード:32GB付属/オープン価格
 
911、特に空冷時代を所有されている方なら、この機械が現在でもなお日常使いできる優れたクルマであることは十分ご承知だろうが、裏を返せばクラシックカーを現代で使用するということは、現代の交通事情にクラシックカーを晒していることと同義。せめて付加装備は最新のベストな選択が必要かも、と改めて実感させてもらった。クラシックカーだからこその必要装備、『DRV-MR745』はそのひとつになりそうだ。

KENWOOD公式サイト


前田陽一郎
1969年生まれ。2006年主婦と生活社に入社し、2011年「LEON」編集長就任。2017年レオン・コンテンツ事業室室長に就任「LEON」ブランディングマネージャー兼「LEON.JP」編集長就任。2019年カルチュア・コンビニエンス・クラブ入社。現在CCCクリエイティブ エクゼクティブプロデューサー。

文:前田陽一郎 写真:高柳 健 Words: Yoichiro MAEDA Photography: Ken TAKAYANAGI

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