あまりポピュラーでないのに・・・1億円以上で落札されたポルシェの正体は?

1億円以上の価値が付けられる車といえば、マクラーレン・セナのようなスーパーカーやクラシックモデルのフェラーリやアストンマーティンを思い浮かべるであろう。しかし、1月にアメリカで開催されたオークションで99万5000ドル(約1億円)の価格が付けられたのは、ポルシェ914であった。ドイツを象徴する大きな2ブランド、フォルクスワーゲンとポルシェが共同で開発し、"ワーゲンポルシェ"とも呼ばれる914は、比較的に安価なポルシェとして認知されている。他のポルシェにはないシルエットで、914には根強いファンもいる。



その相場は、状態の良い2.0リッターモデルでも700万円程で取引されていることがほとんどである。911と比較すると、何倍も安く手に入る。では、なぜこの1台が1億円という価格で落札されたのかといえば、これは特別な914/6 GTであるためだ。グループ4レースに参戦するため、ポルシェファクトリーが製造し16台市販した914のうちの1台だ。1991ccのフラット6エンジンが搭載され、当時は最強ともいえる210hpを発揮する。



ファクトリーカーとして活躍した914/6 GTはフランツ・コンラッドやビョルン・ワルデガルド、ユルゲン・バルト、そしてオラフ・マンタイなどのポルシェのスタードライバーたちが駆った元ワークスカーという輝かしい歴史を持ち、その価値は付けられないとまでいわれている。



今回、オークションに登場した1台は1970年にカナダ人レーシングドライバーにデリバリーされ、デイトナ24時間で1位、セブリングでクラス4位などの戦績を残している。ル・マン・クラシックやツアー・オートにも参加してきている1台であり、歴史としても価値ある1台だがしっかりとメンテナンスをされ車としても性能を発揮してくれる、エンスージアストにとっては堪らない1台であったのであろう。1億円にも納得せざるを得ない。

クラシックポルシェ編集部

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