ポルシェが生んだ伝説のマシン 917から市販車の911に搭載されたエアロダイナミクス

1969年、ポルシェ 917 の登場とともにエアロダイナミクス新時代の幕が開けた。水平対向12気筒エンジンを搭載したポルシェ917には、ストレートでの高速安定性を重視して空気抵抗を最適化した伸びやかなロングテール タイプと、コーナーの多いサーキットにおけるダウンフォース確保を重視したショートテール タイプが用意された。

いずれのタイプもリアカウル後端にサスペンションと連動する可変フラップを備え、進入時にはリアホイールの内側からフラップが開くことで輪荷重が増し、走行安定性が向上するようになっていた。このシンプルでありながら画期的なシステムが、アクティブエアロダイナミクスの時代に向けたファーストステップとなった。

そして、この技術は1988年に登場した911カレラ(964)から市販車に反映された。速度が80km/h以上になると、エンジンフードから自動的に電動リアスポイラーが出てくるシステムが初採用されることに。この技術は受け継がれてきており、911ターボはポルシェ アクティブ エアロダイナミクスシステム(PAA)を搭載し、フロントとリアに備えられた可変スポイラーが作動するものへと進化している。

クラシックポルシェ編集部

RECOMMENDED