どんな時でも一緒に│ジャニス・ジョプリンと愛を注がれたポルシェ356

Porsche AG

”私の友達はみんなポルシェを運転している”と歌ったのは、ロック界で名を馳せたジャニス・ジョプリンだ。彼女の"友達"だけでなく、ジャニス自身もポルシェ 356SCを所有していた。それも、ロックスターらしく存在感抜群の一台で、彼女は心底ポルシェを愛していた。

ジャニスはカラフルにペイントされたポルシェ356のルーフを開けて、サングラスをかけ、カリフォルニアの空気をいっぱいに浴びながらいつもハイウェイを走っていた。もちろん、ラジオの音量は大きく、グローブボックスにはサザンカンフォートが入っていた。

”自由というのは失うものが何もないことをいうの” ジャニスの周りにいる人たちはみんなポルシェを所有していた。彼女にとって、サイケデリックなポルシェの存在は、つかみ取った成功を示す証でもあった。おそらく、60年代で最も有名なポルシェといえばジャニスの一台になるのであろう。

"稼いだお金をすべて家に持って帰ってきたのだけれど、メアリ―・ジェーンに全部使ってしまった"  彼女は1968年に中古の356SCを3500ドルで買って、500ドルでレインボーのペイントを施した。カラフルな一台だが、単にガレージを彩るだけの存在ではなかった。このポルシェで小旅行にも行って、色々なところでファンから注目されることも好きだった。

"ケンタッキーの炭鉱から太陽が輝くカリフォルニアまで、どんな天候あっても、私たちはすべてを分かち合ったの" ひとりのシンガーと一台のポルシェは運命のもとにあったようだ。良い時も悪い時も、風が吹こうが雨が降ろうが、寒くても暑くても、共に時間を過ごしていた。一度、盗難に遭ったそうだが、それをきっかけに彼女はさらにポルシェへの愛を深めたという。

ジャニスが1970年10月4日、ロサンゼルスのホテルで永遠の眠りについた時も、駐車場ではポルシェが彼女を待っていた。

クラシックポルシェ編集部

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