10台だけの特別なインテリア!ファンには堪らないポルシェ 911 ル・マン仕様車

この記事は『ル・マンをオマージュして製作されたポルシェ 911!どのようなカスタムが?』の続きです。

この911で特にユニークなのは、何といってもインテリアだろう。シートに使った緑と白の千鳥格子のファブリックは、今回の配色に合わせて10台のためだけに特別にあつらえたものだ。同様に、緑色のシートベルトも色を合わせた特注品である。それ以外のディテールも凝っている。「小さなドアポケットはちょっとした遊びです。携帯やサングラスを入れられますよ。といってもツーリング仕様には収納スペースがたっぷりあります」


「インテリアも2バージョンです。このクルマはツーリング仕様なので、後席に手を伸ばせるよう、前に倒せるシートです」ドアパネル、ドアトップパネル、インナーシルカバーも交換した。「そうしたパネルはすべて新たに造りました。ひとつには軽量化のため、もうひとつには品質を統一するためです。オリジナルはばらつきがあるので」

「キックパネルやセンタートンネル、パーセルシェルフも交換してあります。リアのシートウェルには小さなラゲッジボックスを設けました。上にバッグを載せられるので、スペースは豊富です」
 


ライトウェイト仕様は少々異なる。サイドとリアウィンドウはポリカーボネート製で、リアには軽量なカーペット以外は何もない。また、ツーリング仕様の快適装備も廃した。「すべて重量に跳ね返りますからね。ライトウエイト仕様は、窓が手動式で、集中ドアロックやアンダーコートがなく、遮音材も薄くなります。グローブボックスのフタも取り外し、サンバイザーもひとつだけです。100kg 減らすには何を削る必要があるか、クルマを組み立てながら計算しました。目標の数字になるまでパーツを取り外していったんですよ」

【写真7点】10台だけの特別なインテリア!ファンには堪らないポルシェ 911 ル・マン仕様車

 
1970年代のモデルで重要な役割を果たすフロントダクトは、PS社独自設計のコンポジット製とした。そこからオイルクーラーとブレーキに冷却エアを供給し、中央のグリルはツーリング仕様の空調に利用する。ヘッドライトはLEDユニットで、DOT/ECE規格のLEDライトを使用。ウィンカーも10WのアンバーのLEDで、それを覆うレンズは、フロントはオレンジ、リアは赤の一体型だ。
 
2ピースのエンジングリルは、実はもっとのちの993カレラSのもの。ダックテールは一見2.7 RSのものに見えるが、シルエットはかなり異なり、反り上がったテールの端が角張っている。ジャッキポイントとオイルラインは、ライトウエイトではむき出しのままにし、ツーリングではシルカバーで隠す予定だ。
 
先に触れた通り、ホイールアーチにはフェンダーローラーを当てて、リム径16インチのホイールを収めた。サテンブラックのフィフティーン52製ホイールにヨコハマタイヤのアドバンを履く。グリップレベルは履くタイヤ次第だが、クラシック911の場合はひと筋縄ではいかない。
 
ポールはこう話す。「私たちが使っているタイヤなら十分なグリップを発生します。このリムサイズのタイヤを製造しているメーカーは多くありません。そこで、ヨコハマのアドバン(ネオバAD08R、フロント205/50、リア225/50)を選びました。このタイヤは秀逸ですよ。私自身、もう何年も別のクルマで使っています。少々変わったチョイスだと思われるでしょうが、グリップが実に素晴らしいんです」
 

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