より深く911を理解するため│ドライビングレッスンのありがたみ 前編

Yokohama Turbo 2020/05/15

富士P7駐車場での1枚。ここまでのロールは一般公道ではかなりの危険ゾーンだ。しかしここでは心置きなく踏み込める。

空冷911の楽しみ方は人それぞれ。オリジナル維持に勤しんでポルシェのメッセージを読み解くもよし、小改造を施し自分なりの911道を極めるもよし、大改造を施して我が911道を貫くもよし…

これは「空冷911と向き合うこと」でも触れたように、自分がどこをどれだけ目指すか?そして、まずは正しい911の姿を理解した上で自分流のモディファイを楽しむことが大前提…とも記した。

911の使用目的に関しては、毎日の通勤から週末ドライブ、楽しい仲間達とのツーリングや旅行などから、ハードなサーキットでのスポーツ走行、レースまでなんでもこなせるのも魅力のひとつだ。

しかし…特にオリジナル維持に拘る諸氏においては、ハードな走行に対して遠慮をしておられる方がいるかもしれない。もったいないから、と感じるのは間違いではないが、そこはポルシェ911。ちょっとやそっとくらいのハード走行を堂々と受け付けて、結果的にビクともしない頑丈さを兼ね備えている。それにせっかくの911なのだから、自らの手で限界を試すのも、911をより深く理解する近道だ。

だからといって、未経験者がいきなりサーキット走行やレースへ参加…これはリスクが高い。そこでオススメなのが、広大な敷地や広い駐車場といった、極めて安全な場所で行われるドライビングレッスンだ。基本的に単走で他車との接触の危険性は皆無であり、安全な特設コースレイアウトによって何百回スピンしようがどこにもぶつからず、「安全なスピン」に没頭できる。


基本的に単走なので他車との接触の心配は無い。

昔は夜中などに、人里離れた場所へ出向いてこっそりと練習をしたりしたものだが、最近では有難いことにプロドライバー、レーシングドライバーが講師を務めるドライビングレッスンが盛んに行われている。メーカーやディーラー主催のものも悪くはないが、出来れば走行回数の差や、マンツーマン度合いを考慮すると少人数制のものをオススメしたい。豪華な食事会や懇親会などはないが、参加費用もリーズナブルでひたすら走りに没頭できるのも後者の特徴だ。


少人数制のメリットは走行回数の多さだけではなく、座学や実走行時のマンツーマン度が濃い。


地面を水浸しにすることで、タイヤの消耗を抑えるだけでなく、車体への負担も減り、かつ低い速度で限界に達して簡単にスピンする状況も作れる。

また、開催場所については狭めのジムカーナ場よりも、広い敷地や駐車場を利用したものから始めたい。何度かそういった場所でのレッスンを受けてから、ジムカーナ場レッスンに参加することを推奨したい。


富士P2レッスン。ここでは2〜3速まで使える反面、いくらスピンしても障害物までの距離があるので安心できる。

これには理由があり、狭めのジムカーナ場ではガードレールが近いコースレイアウトになる事もあるので、激しいスナップや、万が一ブレーキトラブルやペダルの踏み間違いが起きてしまった際のリスクを減らすためだ。そうした理由から未経験の方や初心者にとっては、富士スピードウェイのP2やP7といった場所でのレッスンが最適といえるかもしれない。

後編では、レッスンで何を得られるのか…について触れたいと思う。

文:Yokohama Turbo

RECOMMENDED

RELATED

RANKING