シマウマ模様のポルシェ・カイエンで1万7450kmを走破!

シマウマ模様がデザインされたポルシェ・カイエンで、ノールカップからアフリカ最南端へと 1万7450kmを最速で走破したヤン・カルマーとコ・ドライバーのショーン・ニール、ヴィトルダス・ミリウスの3人。2016年5月、3人は 8日間と21時間3分という記録で ラリー“ノース to サウス 2.0” を終え、マイルストーンを打ち立てた。実は2015年にも、カルマ―は同じルートでアタックへ挑戦していたのだが、タンザニアを走行中にシマウマと衝突しゴール手前でリタイアを余儀なくされていた。

ヤン・カルマー自身のチーム『The Longest Drive』とのロングトリップにおいては、出発前に “体調を万全に整えておくこと”、そして “予期しない事態が起こり得ることを必ず念頭におくこと” が、大事な準備になる。そして “ノース to サウス 2.0” のような長い戦いでは、メンバー全員が同時間に熟睡できている状態は好ましくないんですとカルマーは言う。「スタート時点で誰かが疲れているほうが都合がいいのです。皆が同じ時間に眠くならないことが第一です。先に仮眠を取れる者がいるほうが、ローテーションを維持しやすくなります」



カルマーは、小さなアクシデントで十分プロジェクトの命取りになりえることを経験上理解している。例えば、彼のチームメイトのショーン・ニールとヴィドルダス・ミリウス。ノールカップからアフリカを目指した彼らは、エチオピアで質の良いディーゼルを用意しているガソリンスタンドで燃料補給する予定だった。しかし、タイヤの損傷に気を取られており、燃料補給のタイミングを読み違えてしまう。そして、質の悪いディーゼルしか取り扱っていない別のガソリンスタンドでの補給をすることに。その後、走行パフォーマンスが極度に落ちてしまい、大きなタイムロスが起きてしまうことに。無論、ベストタイムにはおよばなかった。

ベストタイムを打ち立てるためには、きちんと休憩を取る暇もないと想像します。一体どのように仮眠を取っているのですか?
これまで2度の “ノース to サウス” を同じ3人で挑戦しました。1人がステアリングを握っている時、2人目は助手席で休憩または仮眠を取ります。そして残りの1人は、ポルシェ・カイエンの後部座席に設置したベッドで横になって眠ります。これだけの長距離を走る場合は、横向きになって睡眠を取る必要がありますから。

“ノース to サウス 2.0” で、本来のルートを迂回したと聞いています。
シリアで戦争が勃発していたので、イスタンブールからエジプトまで飛行機で移動し、ルートから中東が外れました。平均時速90kmでこの距離を走らせた場合にかかる時間、約19時間をエジプトで待機してからツアーを再開しました。

タンザニアでは別の問題に遭遇したと聞いています。
現地で道を訊いたのですが、それが間違っていたので結局300kmの遠回りを強いられました。本来計画していた走行時間を大幅に超えてしまって、その後は常に限界ぎりぎりの運転を強いられましたよ。しかし、カイエンがその要求にも完璧に応えてくれたので、そこから 2、3000㎞ 先の南アフリカの国境へ到着直後のポイントでは、ベストタイムに11 分差まで迫っていました。

カイエンの燃料タンクの容量は?
タンクは2種類用意していました。ひとつは50リッターで、洗浄および飲料用のウォータータンクです。もうひとつは航続距離2500kmに相当する容量の、215 リッターのディーゼルタンクです。この燃料タンクの内部はいくつかの層に分割されており、道中で購入した良質のディーゼルとそうでない燃料を理想的に混合することができる優れものです。これでエンジンの性能を状況に応じて最大限に引き出すことができました。

彼らの挑戦はまだまだ続いていく。

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