シルエットフォーミュラの波が到来│911をベースに開発された600馬力のマシン

1976 年、プロトタイプ・レンシュポルトの時代が終焉を迎えると同時に、“ シルエットフォーミュラ ” と呼ばれるグループ5の大きな波が到来した。

ポルシェは 911をベースに、最高出力600psを誇る935をツッフェンハウゼンで開発した。5年のモラトリアムを経て、メーカー世界選手権タイトル奪還に成功を果たす。同シーズンには 936と共に選手権タイトルを総なめにする一方、カスタマーチームの大きなサポートもあり、1981年までグループ 5 のレースにおいて圧倒的な存在感を見せつけたのであった。935のパイロットとして旋風を巻き起こしたのは、ジャッキー・イクス、ヨッヘン・マス、クラウス・ルードヴィッヒ、ロルフ・シュトメレン、マンフ レッド・ヴィンケルホック、そしてボブ・ヴォレックといった面々であった。

935は 911ターボが技術的なベースとされていたが、エクステリアにはエアロダイナミクス性能に優れたフラットノーズとダブルリアウィングを採用。1977年シーズン用のモデルは、 エアロダイナミクス性能にさらなる磨きをかけ、水平対向エンジンはツインターボ仕様となり、最高出力は 630psに達した。この年、935はメー カー世界選手権でタイトル防衛に成功し、プライベートチームのロース・ポルシェより参戦していたロルフ・シュトメレンが、ドイツ選手権でチャンピオンに輝く。935 のサクセスストーリーは、以後数年間、ワークスティームと共に多くのプライベーターによって受け継がれていくことになる。


製造年: 1977年
クラス: グループ5
エンジン: 6気筒水平対向ツインターボエンジン
排気量: 2857cc
最高出力: 630ps(463kW)
車両重量: 970kg
最高速度: 366km/h
主な功績: 1977年メーカー世界選手権優勝
ドライバー: ジャッキー・イクス、ヨッヘン・マス

RECOMMENDED