レーシングラボとして登場したポルシェ911 GT3 Rハイブリッド

2010年から2011年にかけて “レーシングラボ” として911 GT3 Rハイブリッドが活躍した。

これは、最大限のスポーツ性能と極めて高い効率性を両立させるべく開発され、ポルシェの市販モデルにも応用できるハイブリッド技術をもたらした。こうして、2010年に発表された911 GT3 R ハイブリッドは、最高出力480psを発生する4リッター水平対向6気筒エンジンをリアに搭載し、それぞれ60kWを発生する2基の電気モーターがフロントに備えられていた。


2010年のニュルブルクリンク 24時間レースで、途中までレースをリードするものの、ゴールの約2時間前にエンジントラブルが発生してしまう。その後を受け継ぎ、2013年に登場した918スパイダーには前輪駆動用の電気モー ターが採用され、この未来を見据えた駆動コンセプトは、RS スパイダー(LMP2 カー)で培ったレーシング技術を加えて完成へと導かれる。この918スパイダーは、887psのパワーを実現すると同時に、100kmあたりの平均燃料消費量が3.1リッター(NEFZ 準拠)という高能率を具現化した。ちなみにニュルブルクリンク北コースで樹立したラップタイムは7分を切っている。

「モータースポーツは市販モデルに翼を与えなければならない」という、フェリー・ポルシェの信条は今日も引き継がれている。

RECOMMENDED