甦った934にとって初のレース参戦│再びノルドルフシュライフへ

この記事は『誰しもが満足できた│クレマーがレストアしたポルシェ934の仕上がり』の続きです。

GPコースを10ラップほどしてからピットインし、いよいよノルドルフシュライフを走ることに。たった2ラップだったが、長らく934にとってホームグラウンドだったコースを久しぶりに駆け抜ける姿、エグゾーストノートに感動した。ピットに再び戻ると初代オーナー、アウゲン・キーメルならびに7 番目オーナー、マウロ・ボレッラが、934の勇姿を見ようと元ポルシェ・ワークスドライバー、ユルゲン・バルトとともに訪れていた。最高な一日を締めくくるに相応しい、実にゴージャスな顔ぶれだ。

 


甦った934にとって初のレース参戦は、2012年のアイフェルレンネンだった。毎年、ニュルブルクリンクのコースで開催されるこのレースは、初開催が1922年と長い歴史を持つ。現在は、戦前のレーシングカー、ヴィンテージバイク、モダンクラシック、カンナムカー、そして多数のヒストリック・ポルシェ集う、3日間のモータースポーツイベントの一部となっている。ファルディーニは初レースの相棒として、かつてこの934を操ったイタリア人レーシングドライバー、マウロ・ボレッラを伴った。
 
現在のアイフェルレンネンは3時間耐久レースで、1960年から80年代でクラス分けされていた。当然、様々なポルシェが参戦し、935の顔ぶれもあった。3時間レースにもかかわらず1位と2位の差は14秒と、混戦ぶりが伺える結果となった。優勝したのは1974年カレラ3.0RSR、クレマーの935K1が2位に入った。ファルディーニの934は、ヤングタイマークラスでの参戦となり、クラス2位でフィニッシュしたが、総合順位は20位と思いのほか振るわなかった。インジェクション不調に見舞われ低速域で燃料が濃く、高速域では薄い、という、ノルドフシュライフのようなロングストレートが多いコースでは不利な状況だった。

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