同じに見えて違うんです、ポルシェ930│空冷ポルシェオーナーからの見た各世代の違い

GreenBODY911 2020/07/26

ずらりと並んだ930。同じに見える車たちの中にも15年の時の流れが・・・

さて、3回目はちょっと「930のバイヤーズガイド」的なことを語ってみたいと思います。1974年から1989年まで15年もの長きに渡り生産された930。外観上、どの年式もほぼ同じに見えます。しかしながらその中身はずいぶんと変化しており、ドライブフィールも異なります。そこで今回はそれぞれの年代でどのような特徴があるのかを紹介します。

ところで、930シリーズを年代別に分類すると大きく4つに分けられると考えています(あくまで個人の見解です)。先ずは1974〜1975年の第1世代。これはほとんどナローポルシェに5マイルバンパーを付けただけの仕様です。ゆえに乗り味もナローそのものでしょう(乗ったことはありませんが笑)ただし、国内には個体数が少なく、ほとんどお目にかかることもないと思います。 

1976〜1977年の第2世代、ここからが本当の930のスタートといえると思います。前世代と大きく異なるのが亜鉛どぶ漬メッキボディが採用されたこと。これは非常に大きな変化ですね。また、ブレーキにブースターが付くのもこの世代から。ブースターの有無もドライブフィールに大きな差がでますね。911のブレーキはいつの時代も宇宙一といわれますが、身近に体感できるのはこのブースター付きの世代以降でしょうか。ノンサーボはそのフィールは良くても現代の交通事情の中では慣れないとなかなか手強いです。ただし、残念ながらこの世代もほとんど市場では見かけませんね。

1978年〜1983年までが第3世代、「911SC」ですね。(私の愛車も1978年式、SCの初年度モデルです)SCになると一気に個体数も増え、購入の選択肢に入ってくると思います。特徴としては「3リッターのショートストロークエンジン」「915ミッション」「軽量ボディ」この3つでしょうか。


よく見てみると、年式による細かな違いも。そのような部分を皆でワイワイと探り合うのも楽しいひと時

そして最後、1984年から1989年までの第4世代「3.2 CARRERA」です。この世代は年式によって大きな変化が2つあります。ひとつめはボディ。1985年から部分的に鉄板の厚みが増しています。また、トランスミッションが1987年よりゲトラグ製のG50となります。

930を購入する際の代表的な選択肢は、市場のタマ数より第3世代の911SCか、第4.1世代(1984〜1986年)、4.2世代(1987〜1989年)の3.2 CARRERAの3つに絞られてくると思います。これら3世代のポイントを改めて纏めると・・・

① 911SC (第3世代)
ナローからの流れを色濃く感じる、古き良きライトウェイトスポーツの香りがする911。ショートストロークのエンジンも相性抜群

②3.2 CARRERA (第4.1世代)
エンジンがロングストロークの3.2リッターとなり、マネージメントも本格的にコンピュータ制御へ。GTカーへの進化が伺える。ドライブフィールは915ミッションも相まって「911の味」がまだ色濃く残る世代。

③3.2 CARRERA (第4.2世代)
ミッションがG50に進化し、更に扱いやすくGT色が濃厚に。長年の熟成も加わり、完成度はピカイチ。信頼性も非常に高く、イージードライブで誰にでも勧められる高バランスな911だが、軽快感は薄い。


こんな感じになるんじゃないでしょうか。(あくまで個人の・・・ですが)

また、皆さん「実際の速さはどれくらい違うの?」という部分が気になると思うのですが、我が930のクラブ(BBOC)で色々な個体と一緒に走った結果は「目くじら立てるほどの差はない」と断言できます。カタログスペック上は劣るSCでも実際の走りは、軽量ボディと上まで回るエンジンで上手く走らせてやると全く遜色はありませんのでご安心ください!(笑)

見た目にほとんど差はなくとも中身はずいぶんと異なる930シリーズ。あなたの思い描いている911像にマッチした世代はありましたでしょうか?

さて、次回はそれぞれの世代のウィークポイントや、「で、実際どの世代が良いのよ?」って部分を書いてみたいと思います。

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