ポルシェが特別に製造した一台│フェルディナンド・ポルシェの長女に捧げたプレゼント

エレガントな雰囲気を醸し出すこの1989年 ポルシェ911カレラ4は、フェリー・ポルシェの妹であり、フェルディナンド・ポルシェの長女であったルイーゼ・ポルシェのために特別に設計された。 

見た目において大きく異なる部分はないが、インテリアに使用されている生地とその色を見れば、ルイーズのために特別に作られたものであることが分かるだろう。オールレザーシートの代わりに、1970年代のオフィスカーテンを彷彿とさせるまだらのパール生地が使用されている。実際にこの生地は、ポルシェのメンバーが使用するオフィスルームでそのまま使用されていたという。同社の従業員によると、ルイーズの兄弟であるフェリーも彼のクルマに同様のデザインを求めたのだとか。



1971年、彼女はポルシェから辞任し、それ以来、監督委員会の名誉会長として活動していた。そして、70歳の誕生日にポルシェは彼女の功績を讃えてこの911をプレゼントしたのである。現在はオーストリアに住む人物が大事に所有している。ちなみに、彼はクルマの価値は値段ではなく、そのクルマ自体のヒストリーであると話しており、ルイーゼ・ポルシェのためにポルシェが特別に製作したという事実は彼にとって非常に魅力的であったのであろう。こうして、一台のクルマが持つストーリーごと大切に受け継がれていっている。

RECOMMENDED