おとぎ話のような街並みで開かれるオープンなコンクール

イベントの中止・延期が続く中で、過去のイベントをご紹介。

カーメル(正式にはカーメル・バイ・ザ・シー)は、人口わずか4000人の小さな街である。周囲の美しい景観と芸術家の集まる独特の雰囲気で知られており、歴代の市長には俳優、詩人、作家などが度々選出されている。俳優のクリント・イーストウッドが1986年から1988年にかけて市長を務めたことでも有名。街も、おとぎ話のような景色ばかり。
 
その街の中心に、海に向かって真っすぐ伸びるのがオーシャンアヴェニュー。そこで開催されるイベントが、カーメル コンクール オン ジ アベニューである。2019年は8月13日に開催されたが、2019年度の開催で第12回目となった。昨年の主なテーマは1940年から1973年までに製造されたモデルと、1989年までのポルシェとフェラーリ。14の賞と、ベスト・オブ・ショウが用意された。ここのコンクールは、モントレー・カー・ウイークのメインであるぺブルビーチとは異なり、普段は見かけないようなクルマに焦点を当てている。クラシックカーばかりではなくラグジュアリーカ―やマッスルカー、ホットロッドなど、約180台もの展示車が一堂に会する熱気は圧巻である。




 
当日はメインストリートを含めて18ブロックが完全に封鎖され、ストリートごとにテーマが設定されて、コンクール出品車両で埋め尽くされる。クルマだけでなく魅力的なショップや、絶賛されているレストラン、多くのアートギャラリーなどが背景にあるので、観客をまったく飽きさせない。ラグナ・セカとも連動していて、レーシングカーが数多く並ぶことも楽しみだ。ちなみにベスト・オブ・ショウは1952年オスカ MT4 1100だった。


 
公共駐車場はあるが収容台数はわずか。住宅街だけに駐車禁止違反の取り締まりも厳しく、取材班もUberを利用して正解であった。



カーメルのコンクールは、同期間中に開催されているロレックス・モントレー・モータースポーツ・リユニオンとも連携を取っていて、ポルシェだけでなく、翌日以降のサーキットイベントに参加するレース車両を間近で観ることができるのもうれしい。橙色のポルシェ934などはマニア垂涎の鼻血ものである。どれもコンディションに優れており、たぶん自身でハンドルを握るオーナーに話し掛けると、気さくにレーシングスタイルのインテリアやエンジンルームを見せてくれる。

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