最初の愛車 ポルシェ356A スピードスターを取り戻した!スティーヴ・マックイーンの情熱

この記事は『スティーヴ・マックイーンというスターの歴史を辿る│フェリー・ポルシェからの手紙も?』の続きです。

スティーヴ・マックイーンは、1950年代の終わりには、愛車第1号となるブラックのポルシェ 356A スピードスターを購入できるくらいの収入があった。俳優仲間のジェームズ・ディーンと同じように、ポルシェに魅力を感じていた。スピードスターは、最高出力75hpを誇るエンジンを搭載し、公道での実用性とスポーツカーとしての性能を兼ね備えていた。


1959年、カリフォルニア州で開催されるスポーツカークラブ・オブ・アメリカのレースに通算9回出場し、5月31日にサンタバーバラで開かれた公式戦で初勝利を飾った。「カーレースが自分にとって新たなアイデンティティとなったと感じましたし、そのアイデンティティがこれからの人生に欠かせないことも予感してました」とマックイーンは後に語っている。

1959年夏には、スピードスターをよりパワフルなポルシェ 356A カレラに乗り換えた。その後、自身初のレーシングカーとなるロータス XI でレースに出場。それから20年間のレースキャリアにおいて、数え切れないほどのスポーツカーやレーシングカーがコレクションに加わっていった。自動車だけではなく、バイクや飛行機にまで及んでいった。マックイーンの最初の妻、ニール・アダムスは「スティーブはまさにスピードと機械に夢中でした」と話している。マックイーンは自らのコレクションを、自分のルールが適用される別世界への逃避手段として見ていたようだ。それを表すかのように「スピードを出していたほうがリラックスできるのです」とテレビインタビューで話していた。



長年助監督を務め、バイクレースにも参加していたクリフォード・コールマンは、“マックイーンは自己主張しなければ気が収まらない”と証言する。「ライバルを追い抜くことこそ、彼の生き甲斐だったのです。そしてそれこそが成功の秘密でした」。

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